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2007年6月の3件の記事

2007/06/12

秋田内陸縦貫鉄道、1年以内に存廃結論

秋田県の第三セクター鉄道、秋田内陸縦貫鉄道について、秋田県の寺田典城知事が「1年以内をめどに存廃の結論を出す考えを示した」ということです。とうとう、その時が来てしまったかという感じですね。

新聞記事では、「県職員1人を近く会社に派遣して内陸線存続の可能性を見極め、沿線自治体の意向も踏まえて最終判断する」とありますが、存続の可能性を見極めるという至極重大な任務を与えられた「県職員」とは、一体どのような方なのでしょうか?地域公共交通の問題に精通した専門家のような方ですか??

秋田内陸線は、廃止対象だった阿仁合線と角館線を引継ぐ第三セクターを設立、未開通区間を建設し全通させてまで開業したわけです。じゃあ、そこまでして鉄道を存続させたのはいったい何だったのか。

沿線の人口を考えればその利用客だけで鉄道を維持できるはずもなく、観光客だってそれほど期待できるわけでもない。「鉄道設備の老朽化によって今後、9億円近い安全対策工事費が必要なことが判明」って、そんなことがなぜ今ごろ判明するのか。

結局、長期的な地域の公共交通体系に対する明確なビジョンのもとに存続が選択されたわけでもなく、そんな理念に基づいて経営されていたわけでもなかったということになるのでしょう。赤字に苦しむ(あるいはすでに廃止されてしまった)他の多くの第三セクター鉄道と同様。いったいいつまで同じことを繰り返すのでしょうか。


でも、全国の鉄道路線の中で、秋田内陸線は好きな路線なのですよ。だからなおさら、ずっと前からいつかこういう時がくるとわかっていながら、今まで何も行動してこなかったことが悔やまれます。

かといって、いくら偉そうなことを言ったところで毎日乗ってあげられるわけでもなく、地元に住んでいるわけでもなく、一介の鉄道ファンが個人的にどうこうしてもどうこうならないことはすでに学習済みなわけで。。。

ただ、何もしないよりはマシだ、いや、今からでも遅くないかもしれない、という超希望的観測のもと、私なりに何か考えてみようと思います。

秋田魁新報の記事

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2007/06/05

羽田健太郎氏、逝く

ハネケンこと、羽田健太郎氏が死去。58歳とはあまりにも早すぎる。

彼の作曲になる「西部警察(Part2・3)」の音楽が幼少期の私に与えた影響は計り知れないと思っている。その音楽が「高橋達也と東京ユニオン」というビッグバンドによる演奏であったことも大きい。

クラシック音楽の世界には、クラシック音楽以外の音楽を蔑むというか、余興の音楽程度にしか思っていないんじゃないかと思える人が少なくない。そんな中で、羽田氏のような活動をする人は、クラシック界の「異端児」扱いされる。

しかし、「渡る世間は鬼ばかり」の音楽もそうだが、ジャンルを超えたあらゆる音楽に対しての造詣が深くなければ、あのように表情豊かな楽曲は書き得ないと思うのだ。

それは近年で言えば、久石譲や佐藤勝、本間勇輔、服部隆之といった、劇伴や映画音楽、付随音楽の世界で活躍する作・編曲家の多くに共通して言えることでもあると思う。

同じくクラシック音楽と大衆との橋渡し役をつとめた山本直純も既に故人となってしまった。これからのクラシック音楽界に、彼らのような度量とセンスを持ち合わせた音楽家が、果たしてどれくらいいるのだろうか。


...と、もちろんこれを書きながら、ハネケン追悼の意をこめて、西部警察Part2のサントラを聴いているのは言うまでもない。

合掌。

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2007/06/01

漫画で新幹線建設推進を啓蒙??

九州新幹線長崎ルート(佐賀県と長崎県では西九州ルートと言ってるみたいですけど)問題も、かなり迷走しているようですが。

佐賀県の担当者が、「新幹線が建設されても在来線は存続することを説明する連載漫画仕立てのチラシ」を肥前鹿島駅前などで配ったところ、鹿島市は建設反対を表明してますから、地元市議たちが当然これに対して怒ったと。

その「漫画仕立てのチラシ」というのは、こちらで見ることができます(PDF)

「新幹線問題について若者にも分かりやすいように漫画を使った」ということですが、こんなことに時間と予算使ってるのかと思うと、がっかりしますね。なにより、根本的に若者をバカにしているという気がする。

これ読んで「へー、ながほんはなくならないんだねー、よかったー、じゃあ新幹線建設賛成ー」と思ってもらえれば万々歳なわけですか?本当にそう思ってるのですか?

地域の将来のことを本気で考えている、というのなら、なぜもっときちんと説明しようとしないのか。将来を担う若者たちと、その是非についてとことん議論するくらいのことがあってもいいのではないか。興味ない人はこのまま興味ないままでいてくれたほうがいい、というのが建設推進派の本音でしょうけれど。

長崎県知事の発言も何だかなあですよ。長崎県知事記者会見(平成19年2月13日)での、「九州新幹線西九州ルートの並行在来線についての質問」に対するやりとりの一部。

〇記者(毎日新聞社) 基本的に知事のお考えとしては、第三セクターになります、新幹線に伴って並行在来線は第三セクター化されるけれども、将来、廃線になったり便数が減ったりということはあり得ないという…。

〇知事 私は、逆により便利になると思っている。時間帯によっては普通列車しか走らないようにするから。今は、特急が鹿島に止まって(次の停車駅は)諫早で、その間にあるところにはほとんど止まらないんです。普通が走っているけれども、1時間に1本あるかないかでしょう。今回、第三セクターで走らせると、頻繁に走らせる形になるわけですから、より便利になると、地域沿線の皆さん方にとっては。(=中略=)これは私の考えですから、そう決まったわけではないのですから。相手があることですし、佐賀県側があることですし。

〇記者(毎日新聞社) バスだけにはならないと。将来的には廃線されてバスだけになるというようなことにはなり得ないということですか。

〇知事 なり得ないです。

なんかいちいちつっこむのが面倒なほどつっこみどころ満載ですよ...

知事さん、「私は、逆により便利になると思っている」って言ってます。私なんかもうこの発言だけで不信感倍増ですが、地元の方々はどうなのでしょうかね。新幹線建設でJRから経営分離された在来線で、三セク化後に苦しんでいない鉄道が一つでもあるでしょうか?

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