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2008年4月の3件の記事

2008/04/26

「最長片道切符の旅」取材ノート

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単行本なんて、実に何年ぶりかに買いました。

宮脇氏の著作のうち、「最長片道切符の旅」が一番好きなんです。もう何度読み返したかわかりません。

最初に買った文庫本は、しおりの紐(?)は外れ、カバーはなくなり、表紙はボロボロ。写真の文庫本は数年前に買った2冊目です。

そんなわけなので、「発見!」ってのは大げさすぎやしないかと思いつつも、中身を確かめることもなく、即買いしてきたのでした。


しかし。

読み始めはしたものの、何か釈然としないような、迷いのようなものが湧いてきたのです。


 これを読んだばっかりに、作品自体を純粋に楽しめなくなるんじゃないか?
 そもそも、取材メモなんて他人が読んでもいいものなのか?


作家の取材メモを読むなんて、悪趣味なことにすら思えてきてしまって...

たしかに、その時作家はこんなことを考えていたのか、と知ることは面白いですが、だから何なのでしょう。そんなものを解読するのは、研究者に任せておけばよいことであって、ファンのすることではないような...

昨年だったか、「直筆で読む『坊ちゃん』」という新書が出てこれは面白いと思ったものですが、それとも違います。確かに、直筆原稿なら素直に読んでみたいと思えます。


しかも何より目障りなのが、原武史氏による脚注。

一般向けの書物としては、そういうものがなければ成立しなかったのかもしれませんが、漫才を見ている最中に、今のネタがどうして面白いのかをいちいち解説されているような不快感。

あなたが塩尻の駅そばを食べたかどうかなんて情報は、まったくいらないんですけど。

だいたい、ウンチクを自慢げに披露したり、余計な修飾語を付け加えるようなことは、宮脇文学とは相容れないのではないですか。

おかげでさらにテンションが下がります...


嗚呼!はっきり言って、こんな本出して欲しくなかった!

...なんてことは言いませんよ。もちろん。

メモが、宮脇氏の書いたものだという事実に変わりはないですから。何だかんだ言ってても、ちゃんと最後まで読みます。そう、今年は「最長片道切符の旅」からちょうど30年なんですよね。

それにしても新潮社さん、同時に「小説新潮」で宮脇俊三特集を組むなんて、したたか過ぎです。宮脇ファンは、2冊セットでお買い上げ、ってことになるに決まってますよ...あ、単行本の復刊もあるから3冊か?

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2008/04/24

まりも廃止、道内完結夜行全廃

今夏の運転を最後に、札幌〜釧路間の夜行特急「まりも」が廃止と発表になりました(JR北海道のニュースリリース)。

しかも、季節列車としてかろうじて生き延びていた稚内行特急「はなたび利尻」と網走行特急「オホーツク81・82号」は、今後運転しない、つまりすでに廃止したというのです。

これで、北海道内で完結する夜行列車は、すべて消えます。何ということでしょうか...

もっとも、「まりも」にしても「オホーツク」にしても、ここ数年は余程のハイシーズンでない限り、いつ乗ってもガラガラ、自由席はいつも4人分の座席を1人で使っても何の問題もない状態。季節列車や臨時列車に格下げされた時点で、もうこれはまずいなあと思ってはいましたけれども...


どの夜行列車も、渡道の度に利用しました。今思えば、私が北海道好きになったのは、ひとえにこれらの列車があったからだと言えるのです。いやむしろ、これらの列車があるから、また北海道へ行きたくなるんだとすら言えます。

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──目が覚めると「まりも」は太平洋岸を静かに、ゆっくりと走っている。まだここからが遠いんだよなと、再び眠る。次に起きると、もう製紙工場の煙突が並ぶ釧路市街に入っている。


ああ、もういくらでも思い出があります。そういえば、最初に乗った「まりも」は、まだ客車急行でした。特急化後、いったん「おおぞら」に統合された列車名が復活、なんてこともありました。


列車にしても路線にしても、廃止になるから乗りに行く(特に最終日は)、という行為はあまり好きではないのですが、やはり思い入れのある列車だとそうも言っていられないものですね。

こうなった以上、最後にもう一度乗りに行こう。
あの朝の気怠さを体に記憶させるために。

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2008/04/03

小田急ロマンスカー・MSEに初乗車

3月15日から営業を開始した、小田急ロマンスカーMSE・60000形に、先日遅ればせながら乗車してきました。乗車区間は大手町〜町田、大手町発20時33分の「メトロホームウェイ41号」本厚木行です。

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平日夜間の下り2本は千代田線の大手町駅が始発。もちろん1面2線のホームなので入線は20時30発の代々木上原行普通が発車してから。3分間で入線・乗車・発車とは、かなり慌ただしいですね。MSEは10両編成ですが、地下鉄線内では1・4・5・7・8・9号車からしか乗車できません。乗車位置には専用の係員が配置されていて、乗客の誘導や応対を行なっていました。

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新御茶ノ水方から入線してくると、ホームで電車を待っていたサラリーマンたちが、一斉に携帯電話のカメラを向けます。その光景が、何とも奇妙。狭く薄暗い大手町駅のホームに、鮮やかなフェルメールブルーの車体がかなり不釣り合いですが、地下鉄にロマンスカーが走っている、というその事実にあらためて感慨を抱きます。

大手町を発車すると、地下鉄線内は、霞ヶ関・表参道にしか停車しません(乗車のみ。降車は不可)。日比谷も、赤坂も、通過です。これには思わず気分が盛り上がりますね(笑)

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地上に出た代々木上原で運転停車し、乗務員がメトロから小田急へ交代。その間、反対ホームでは本線の急行が満員の客を乗せて発車を待っています。本線のロマンスカーではあまり見られない光景ですね。

まあ、地上に出てしまえば普通のロマンスカーと何ら変わることはないわけで。快適に町田駅へ到着しました。

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さて、全席指定制なので指定席特急券が必要ですが、当日の夕方に携帯サイトから予約した時点でも、空席はまだまだある状態でした。私の乗った3号車に関しては、大手町発車時点で約2割、表参道発車時点で約4割程度の乗車率。

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地下鉄利用者にはまだあまり浸透していないのか、町田まで600円という特急料金が高いのか(新宿〜町田は400円)、ダイヤ設定に問題があるのかわかりませんが、金曜日の夜にしては、かなり空いてました。しかも、明らかに試乗目当ての家族連れとか、カップルとか、鉄ちゃんとかばかりで、本来狙っていたであろう「ビジネス街からの帰宅客」は少なく……

新宿発のロマンスカー(ホームウェイ)がほとんど全便満席なのを考えても需要はないとは思えません。せめて金曜日だけは自慢の売店を営業するとか、代々木上原で乗車可能にするとか、何か対策を考える必要があるのかも。

もっとも、まだ走り出したばかりですから、しばらくは様子見というところなのでしょうけれども。

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